区議団ニュース 2023年8月号

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保坂区長に緊急申し入れ

 7月20日、日本共産党世田谷区議団は保坂展人区長に対し、「区政の重大問題での緊急申し入れ」を行いました。


(写真左から)坂本みえこ、たかじょう訓子区議、保坂展人区長、中里光夫、川上こういち区議

猛暑から区民の命守れ

 連日の猛暑から熱中症による健康被害の予防のために、今年度練馬区で導入されたエアコン購入費助成制度を紹介して、補正予算を活用して生活保護世帯、低所得者世帯等へのエアコン購入・設置費用と夏季の電気代助成の実施を求めました。区長は「23区をよく見て台数、予算を精査したうえで検討したい。」と述べました。

紙の健康保険証の廃止撤回、国保料引き下げを

 健康保険証廃止の中止・撤回を国に求めることについて、区長は「紙の健康保険証廃止は愚策だ。介護施設からもマイナ保険証の暗証番号管理は無理だという話を聞いている。この問顆について区長会で文書提案をした、これから議論する」と話し、また、区議団が議会で求めたインボイス制度についての意見書も区長会に出したと述べました。

 国民健康保険の子どもの均等割の減額措置を小学生以上にも拡充することを国に求めることについて「国保の均等割は人頭税のようなもの。おかしい。国の行う少子化対策で子どもが次々と生まれることはない。問題は若い人の住宅費が高いことだ。」と応じました。

給食のない夏休みの食の支援を

 区議団は、次期子ども計画策定にあたり、コロナ以降の変化を踏まえ、高校生と同様に小中学校生にも生活実態調査の実施を求めました。これに対し「何らかの方法で検討する。」と区長は回答。

 また、子ども食堂の現場からの声を取り上げ、給食がなくなる夏休み期間中の、就学援助受給者に対する就学援助受給者に対する給食費相当分の支給を求めました。区長は「課題として考えておく。子ども食堂のようなものを児童館の場所を使ってやれないか。子ども食堂の利用が倍になったと聞いている。様子を見に行きたい。」と話しました。

PFAS汚染の状況把握を

 4月の東京都の調査で、 世田谷区内の井戸から暫定基準値を超える有機フッ素化合物(PFAS)が検出されました。 米軍横田基地からの流出による可能性は否定できません。区議団は、 PFAS汚染の状況把握と、 汚染源の確定、 国・東京都・米軍に対し情報を明らかにすること、区独自の調査検討を求めました。

 また、 砧、 砧下浄水場での多摩川の取水を行わないよう東京都に申し入れることを求めました。 区長は「環境政策部のほうで区民からの問い合わせにもこたえ、 水道の値についてもしっかり監視していくことはやっていきたい。 区長会で環境省を呼んで説明を求めることをしていきたい。」と答えました。


※東京民報 4月23日号より

本庁舎整備約2年I期延伸。徹底検証を

 区本庁舎整備のエ期延伸について区議団は、事業者提案や事業者選定過程そのものの妥当性が問われる事態であり、 第三者による徹底した検証で真相を区民の前に明らかにすること、安全性を確保しながら工期の遅れを最小限にする努力をすること区民負担を発生させないよう、事業者責任によるエ期延伸に伴う事業費負担や損害の補信を徹底すること、を求めました。

 区長は「1期の施工計画がずさんだった。 2、3 期の計画はねりなおして圧縮できないのか。このままわかりました。とスルーするつもりはない。」と応じました。

自衛官OBの管理職採用の見直しを

 区は災害対策・危機管理対策での、自衛官OBを課長級として採用する方針を示しましたが、震災時の在宅避難を支える物流体制の構築が目的なら物流の専門家、 震災時の支援活動経験者を広くあたり適任者を見つけるべきであり。危機管理のための幹部職員として自衛官OBを採用する方針の見直し・撤回を求めました。

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