2020/10/05
それでは、私からはまず、地域行政について質問をしていきたいと思います。
私は、企画総務領域で政策形成過程での参加と協働、区民目線での検討を進めよという質問をしました。この間のふじみ荘の廃止を巡る問題で、政策転換や代替策の提示で区民の理解を得られていないことや、公共施設の集約化、厚生会館の土地売却や三軒茶屋のSTKハイツからの教育相談世田谷分室の移転などについて、区民目線での検討がされたのか、こういった問題意識から質問をしてきました。宮崎副区長は、政策形成過程をオープンにする課題がある、透明化を進める努力を払うというふうに答弁をいたしました。
今、地域行政制度の条例化が進められています。この中で、政策形成過程をオープンなものとして、区民の参加と協働を進める、その仕組みをつくっていくことが必要であるというふうに考えます。
我が党は、条例化を進めるに当たって、住民自治を発展させ、住民が地域の問題など、その地域で解決できることや地域の意思を区政に反映させる仕組みを展望せよというふうに求めてきました。上越市の地域協議会は、世田谷区の地区情報連絡会のような協議会を一定のエリア単位の地域自治区ごとに設け、地域協議会が独自の提案を市に行うなど、住民自治を図っています。また、地域の公共施設の統廃合などの重要な問題は、市長は地域協議会に諮問し、その答申結果を尊重しなければならない、こういう仕組みになっています。
この間、地区からの意見表明、集約の仕組みとして、幅広い区民が参加する地区協議会の設置なども視野に入れた検討を私たちは求めてきました。区は、地区協議会については、住民参加の手法として研究している、住民参加の機会を提供していくことが重要、様々な住民参加による区政への関わりについても検討してまいる、こんなふうに答弁をしてきました。
この住民参加の手法について具体的な検討はその後どこまで進んだのか、条例上どのように位置づけるのか、そして課題は何なのか、答弁を求めます。
区では、区長へのメールをはじめといたしまして、区民意識調査やパブリックコメント、各種審議会や再開発事業に伴う協議会などの機会を通じて、また、まちづくりセンター、総合支所の事業展開の中で様々な御意見をいただいているところです。
住民自治をより確かなものにしていくため、地域課題や政策課題を区民が共有し、議論を重ね、地域の意思を施策に反映していくとともに、様々な活動団体の連携強化を図りながら、まちづくりを促進させる。このような循環の仕組みや住民と行政の役割の整理が不可欠であると考えております。
このため、区の特徴であります活発な住民活動をマッチングし、まちづくりの広がりから地域の実態に即したより多くの意見をいただくことを基本に、参加者が固定しない住民参加の在り方に留意しつつ、地方自治法で定める地域協議会による諮問答申の仕組みや、まちづくりの実施組織として一定の権限を持つ住民自治協議会の仕組みなど、他の自治体の導入事例も参考に検討を進めております。
地域行政の条例には、住民参加の基本的な考え方を規定するとともに、例えば各地区で実施している地区情報連絡会の運営を住民意識の醸成の観点から見直し、また地区の横断する広域的、専門的な課題や、区政全体の重要課題についても議論する機会を創出するなど、住民参加の在り方を重点的な課題と捉え、具体的な検討を進め、推進計画に反映させてまいります。
区政全体の重要な課題に対しても議論するような、そういう場を創出すると、住民の在り方を検討していくということですけれども、私たちは企画総務領域のところでも質問しましたけれども、今事務事業見直しなどが大きな課題となっています。こういった区民生活に関わる大きな問題などについてもしっかりと住民参加で議論できるような、そういう仕組みをつくっていただきたいというふうに要望しておきたいと思います。
それでは、次の質問に移りたいと思います。次は守山テラスの体育館にエアコンを設置せよという問題です。旧守山小学校から地区会館などの複合施設に転換された守山テラスの体育館、これは地区会館の多目的室と位置づけられ、地域の子どもたちの遊び場として、またバスケットボールなどスポーツ団体の活動の場として利用されています。災害時には避難所にもなります。
この体育館にはエアコンが設置されていません。区内の他の地区会館の体育館には全てエアコンが設置されています。また、全ての小中学校の体育館にもこの夏までにエアコンの設置が完了しました。守山テラスの体育館だけが取り残されたような、そういう状態です。
学校の体育館でバレーボールをしている人の話を伺いました。真夏の体育館はどんな状況かと。バレーボールの場合、ボールが出ないように締め切らないといけないと、さらに光が入るとプレーの妨げになるとカーテンも閉めていると、窓もちょっとしか開けられないと、こういう中でプレーすると本当に夏は大変で、試合のときには熱中症のような症状になる人がもう毎年出てくるんだと、暑いときに何かあったときは本当に怖いんだというふうにおっしゃっていました。エアコンのない真夏の体育館は本当に大変な状況、その方は梅丘中の体育館を利用しているということで、今年はエアコンが入って随分楽になったんだというお話もしていました。
来年の夏までに守山テラスの体育館にエアコンを設置すること、このことを強く求めます。あわせて、避難所にもなりますから、非常用電源の整備をしっかりと行うことを求めます。区の見解を伺います。
守山地区会館は、委員おっしゃるとおり、昨年の令和元年度にオープンいたしました。お話しのとおり、旧体育館である多目的室は災害時の避難所として指定されております。この多目的室への空調設備設置につきましては、現在、小中学校の体育館に整備されているものと同じ設備を設置する手法を検討しているところでございます。設置につきましては、今後政策方針に基づいて優先順位を判断していくことになります。
また、非常用電源につきましては、必要最低限な電源を確保するために、現在様々な用意をしているところでございます。今後も、災害時に向け、必要な対応を関係所管と連携して詰めてまいります。
今後、政策方針に基づき優先順位を判断していくというお話ですけれども、それで、来年の夏までにつくんでしょうか。本当にこの施設にエアコンが必要だと、所管はどのぐらい必要性について考えているんでしょうか。
施設所管としましては、おっしゃるとおり、旧小学校ということもございましたので、他の小学校と同じように整備されることが必要というふうに考えております。
ぜひとも来年の夏までには、もうほかは全部ついているわけですから、設置できるように進めていただきたいと思います。
最後に、集会施設での参加者名簿の収集について伺います。
コロナ対策ということで、感染者が発生したときに追跡するためだということで、集会室の利用時に参加者の名前を書くよう求められるようになりました。個人情報をなぜ集めるんだと、それから管理は大丈夫なのか、こういった問合せが私どものところにも相次いでおります。区民は、個人情報をこれまでになかったことを収集しているということに大変な不安を持っています。法令に基づいたルールに基づいて適切に処理されているのかと、このことを確認したいと思います。
利用者に理由を示し、同意を得ているのか、集められた個人情報はどのように管理、処分されているのか、また、集めた個人情報については文書を提示するなど、利用者に説明することを求めます。伺います。
利用申出書につきましては、あくまでも新型コロナウイルス感染症の拡大防止のために集めるものでございまして、これにつきましては、感染の危機が去りましたら、一か月程度を目途として適切に廃棄処分するものと考えております。そこのところにつきましては、利用者の方に分かりやすく周知してまいります。