2024/11/27
通告に従い質問します。
初めに、紙の健康保険証廃止で区民が混乱しないためにです。
十二月二日から健康保険証の新規発行が停止されます。これは、政府がマイナンバーカードと健康保険証を一体化したマイナ保険証への一本化を強引に進めるために行おうとするものです。しかし、マイナ保険証は、医療現場でカードリーダーが顔認証に失敗するなどのトラブルが続き、十割の医療費を請求される事例も起きています。そこで、国は、マイナンバーカードのトラブルに備え、資格情報のお知らせという紙を送付することになりました。マイナンバーカードとお知らせの両方を携帯してほしいということのようです。
マイナ保険証は四種類にもなりました。一、顔認証も暗証番号も使えるカード、二、暗証番号を忘れるなどのトラブルが続いたためにできた顔認証だけできるカード、これは十二月二日からだそうです。三、成長すると顔が変わってしまう乳幼児が利用するための顔認証なし、暗証番号だけで認証するカード、そして四、スマホに入れたマイナ保険証、これは来春からだそうです。四種類にもなります。
健康保険の資格確認の方法は大変複雑で多岐にわたります。マイナ保険証を持っていない方の場合は、一、現行の健康保険証を提示する。二、現行の健康保険証にそっくりな資格確認書を提示する。そして、マイナ保険証を持っている方の場合は、三、顔認証で確認する。四、暗証番号で確認する。五、機械での認証に失敗した場合、資格情報のお知らせを提示する。六、お知らせを持っていなかった場合は、マイナポータルの画面をスマホで提示する。七、それもできない場合は、過去の診療記録を確認して口頭で確認する。八、過去の診療記録がない場合は、被保険者資格申立書を書く、こういう多岐にわたることになっています。
政府によるマイナ保険証一本化の押しつけで混乱は必至です。便利とは程遠い複雑な本人確認の仕組み、不安定で複雑なシステムによる医療機関の負担増、マイナ保険証の所有状態を調べ、持っている人にはお知らせ、持っていない人には資格書を送付するなど保険者の業務負担増など、問題は山積です。
マイナ保険証にしなければ医療にかかれないのではないか、マイナ保険証の使い方が分からない、施設に預けた高齢者の対応はどうするのか、子どもが宿泊行事で病気になったらどうするかなど、不安が広がっています。国民の不安を反映して、マイナ保険証の利用率は厚労省の発表で十月時点で一五・六七%にとどまっています。保険証を残せ、マイナ保険証を押しつけるなの世論が大きく広がっています。国会では保険証の廃止時期延期の法案も提出されています。政府は保険証の廃止方針を撤回すべきです。
マイナンバーカードの利用は任意であり、医療を受ける権利が侵害されてはなりません。区民の医療へのアクセスは保障されなければなりません。医療受診控えだとかトラブルを避ける必要があります。混乱を避け、区民の医療を受ける権利を守るために区として対策が必要ではないか、見解を伺います。
次に、学校施設の整備についてです。
学校施設の建て替えを年三校ペースで進めることになりました。今年六月に一部改定された学校施設長寿命化計画に示された学校施設の竣工年度の状況を見ると、建て替え時期の目安としている築六十五年を迎える建物が今後集中します。資料を御覧ください。これは、区の資料を基に竣工年度の順番で並べ替えた表を私が作りました。いつ、どの学校に建て替えの時期が来るのかが、これを見るとよく分かります。そして、二〇三三年に築六十五年が来る時期の学校ですが、これは一年間で八校に及ぶ年もあります。この表を作って、年三校ペースで何とかこなせるのかなということが分かってきました。
学校の建て替えには、基本構想、基本設計、実施設計、解体、建築と、全体で六年から七年かかります。毎年三校改築に取りかかると、最大年間二十一校の改築プロジェクトが同時進行することになります。大量の学校改築の同時進行になるわけですから、できるだけコストを抑える工夫が必要となります。長寿命化リノベーションは、改築より少ないコストで寿命を三十五年延ばします。深沢中以降、長寿命化リノベーションが行われていないようですが、改築か長寿命化リノベーションかの判断を適切に行い、工事費用の圧縮を行うべきです。見解を伺います。
改築の対象となっていない学校の施設改修について、この間、真夏の猛暑や省エネ対策のための教室断熱化を計画的に進めるよう求めてきましたが、所管の方のお話を伺うと、非常にたくさんの課題が次々と現れ、モグラたたきのように必死にその対応に追われているという印象です。学校施設は、省エネ断熱、ZEB化、バリアフリー化、トイレの洋式化、教室不足、BOP活動場所の不足、空調の更新など、実に多くの課題を抱えています。ところが、どの学校にどれだけの課題があるのか、全体像が把握されていないことで、計画的な改修になっていないようです。学校施設が抱える様々な課題を、緊急に対応が必要なもの、大きな改修時にまとめて行うもの、改築時に解決するものなどを明らかにして、計画的に進める必要があります。学校施設について、どの学校にどれだけの課題があるのかを明らかにして改修計画を策定すべきだと考えますが、見解を伺います。
次に、下北沢のエリアマネジメントについてです。
下北沢駅前広場の整備が進んでいます。新たに生まれる公共空間をどのように活用するのか、住民が主体的に関わる仕組みづくりが期待されています。
昨年三月の北沢デザイン会議で、下北沢駅周辺のエリアマネジメントの準備が進められていることが発表されました。令和四年三月に発足した下北沢駅周辺エリアマネジメント準備協議会は、地元商店街、町会、信用組合、鉄道事業者などが参加し、勉強会や意見交換を重ねていると聞いています。エリアマネジメントは、全国的には大企業、大資本が中心となって進められていますが、下北沢のケースでは地元商店街など地域が主体となって取り組んでいるということで、これが画期的であり、期待するものです。そもそもエリアマネジメントとは何なのか、その仕組みについてお答えください。
下北沢のまちづくりは、古くは鉄道高架化反対の運動から、都市計画道路と高層化に反対する運動、鉄道跡地や駅前広場、事業の過程でできた空き地の活用方法などを提案する運動など、下北沢らしい、歩いて楽しい町にと多くの人々が関わり、住民運動が繰り広げられてきました。地元の町会、商店街だけではなく、幅広い多くの人々が粘り強く話合いを重ねながら進めてきました。商店街を中心としたエリアマネジメントの取組が多くの住民から見えにくくなっている、話合いに参加させてもらえないなどの指摘もあります。できるだけ多くの地域の関係者の意見を聞いたり、参加しやすい場を設けながら進めてもらいたいと思いますが、区のお考えはいかがでしょうか。
最後に、下北沢雨庭広場周辺の交通安全についてです。
下北線路街はすっかり人気スポットとして定着し、イベントも様々開催され、土日ともなれば多くの人が行き交います。昨年の第三回定例会で、小田急線上部、下北沢と世田谷代田駅の中間に位置する雨庭広場周辺の交通安全の対策、特に、元踏切だったところに横断歩道を設置するなどの対策を求める質問をしました。その後、下北沢保育園側のところには横断歩道が設置されましたが、世田谷代田側はそのままの状態です。横断歩道などの設置に向けた検討状況は現在どのようになっているのか、今後どのように進めていくのか伺います。
以上で壇上からの質問を終わります。
私からは、紙の健康保険証廃止、マイナ保険証移行について御答弁申し上げます。
この十二月二日から、健康保険証については、マイナンバーカードの保険証利用、いわゆるマイナ保険証に移行され、新規の保険証の発行はされなくなります。なお、現行保険証は経過措置で最長一年間有効となってございます。
今回の移行に合わせ、マイナ保険証をお持ちでない方には、本人の申請によらず、御加入の健康保険組合等から順次、資格確認書が、マイナ保険証をお持ちの方には、資格情報のお知らせが交付されることとなります。健保組合等では加入者の方への情報提供がされており、国、各健保組合等のホームページでも、十二月二日以降、健康保険制度の説明を掲載しています。このマイナ保険証という名称から、マイナンバー担当課にも電話や窓口で保険証の新規発行停止に関するお問合せも多く寄せられております。
区といたしましては、区民の皆様の最初の不安を取り除けるよう、詳細な部分は御加入の健保組合等に御相談いただくケースがあるかとは思いますが、区が運営するマイナンバー制度コールセンターや区ホームページで、マイナ保険証の概要をしっかり御説明し、十二月二日以降も引き続き保険診療を受けられる点を御理解いただけるよう、周知に努めてまいります。
私からは以上でございます。
私からは二点御答弁申し上げます。
整備手法の判断を適切に行い、工事費用の圧縮を行うべきについてお答えいたします。
区では、公共施設等総合管理計画を一部改定し、年三校の改築や可能な建物についての長寿命化など、学校施設の基本的な考え方をお示しし、改築に合わせて整備手法を選定し、棟別全棟整備を行うことを基本としております。
整備手法の判断基準といたしましては、築年数だけではなく、学校施設に求められる機能水準や既存建物配置が及ぼす改築計画等への影響などの環境面や、あるいは建物構造等の性能面を考慮し、コスト等を勘案して判断することとしております。現在取り組んでいる改築校につきましても、必要な学習環境の整備を第一に、適した整備手法を選定するとともに、仮設校舎の抑制や工期短縮、機能の共用化など、コスト削減を念頭に置いた計画づくりを進めております。
引き続き、学校の特性に応じた多角的な検討を深め、厳しい財政状況の中、整備コストの抑制に努めながら、学校改築等検討に取り組んでまいります。
次に、どの学校にどれだけの課題があるのかを明らかにし、改修計画を策定すべきについて御答弁申し上げます。
学校施設の改修に当たっては、計画的に施設整備の点検、修繕等を行い、不具合を未然に防止する予防保全を行うことが重要であると認識しております。一方、近年では、暑熱対策をはじめ、三十五人学級など、法改正に対応した改修や外壁改修、照明のLED化のほか、普通教室等の空調設備の更新、トイレ洋式化や電子錠化など、順次対応しているところです。加えて、改修工事は学校運営に支障のないよう夏休み期間を中心に実施しておりますが、建設業の働き方改革を見据えた工期設定や猛暑を考慮した労働環境の改善など、昨今の社会状況を受けまして、従来の工事日数の確保が難しい面もございます。
議員御指摘のとおり、予防保全の計画的な改修が重要であることから、まずは全体の状況把握に努めるとともに、工事の内容や工事範囲を絞る、また工事時期を変更するなど、施設営繕担当部と協力し、学校行事の調整など、学校の理解を得ながら、児童生徒の快適な学習環境を確保するため、着実に改修を進めてまいります。
以上です。
私からは、下北沢のエリアマネジメントと下北沢のシモキタ雨庭広場周辺の交通安全について御答弁申し上げます。
まず初めに下北沢のエリアマネジメントについてです。一点目、エリアマネジメントとは何か、仕組みについてでございます。エリアマネジメントとは、道路や公園などの公共空間を含んだ一定のエリアを対象として、地域の価値向上を目的に、地域の住民や事業者などが主体的に取り組むまちづくり活動です。具体的には、町の美化や治安維持などの広域還元事業をはじめ、道路等の公共施設を活用した交流の場づくりや、それによるにぎわいの創出、広告などの収益事業等により、持続可能で活気ある地域社会の創出を図っていくものでございます。
二点目、できるだけ多くの地域の関係者の意見を聞いたり、参加しやすい場を設けることについてでございます。現在、地元商店街・町会、地元企業、鉄道事業者、区で構成された下北沢駅周辺エリアマネジメント準備協議会では、活動の方向性を示す未来ビジョンの作成を行っており、併せて周知活動も行っております。具体的には、昨年度の三月に区が主催しました北沢デザイン会議で、準備協議会より活動状況を発表いただき、意見交換を行いました。また、その内容については、北沢デザイン通信にて沿道の方々に広く周知いたしました。
本年の十月には、北沢タウンホールの一階ロビーで三日間、下北沢未来ビジョンパネル展を開催しまして、準備協議会のメンバーの方が御来場いただいた方々に説明やアンケートなどを行ったところでございます。今後は、地域の様々な団体と情報共有する場としてのプラットフォームを設け、地域の方々の声を伺いながら取り組んでいくと伺ってございます。
区といたしましては、引き続き地元商店街・町会や地元企業がしっかり連携した下北沢らしい取組となるよう支援してまいります。
次に、シモキタ雨庭広場周辺の交通安全についてです。
シモキタ雨庭広場周辺の二か所の元踏切道部分への横断歩道設置について、交通管理者が令和四年度に行った検討では、地形的条件等により設置困難と結論づけられ、一度は設置が見送られました。しかしながら、年々、来街者が増加し、当該箇所を横断する歩行者も大幅に増えたことから、交通管理者が横断歩道設置について再検討を行い、下北沢駅寄り側の一か所については、本年三月に横断歩道が設置されたところでございます。一方で、もう一か所の通称鎌倉通りの上の横断歩道設置については、地形的条件等がさらに厳しいことから、継続検討となっておりました。
こうした状況の中、区でも横断歩道の設置位置を工夫した代替案を提案するなど、粘り強く交通管理者と協議を継続した結果、本年八月に改めて横断歩道の設置可否を検証するための現場実査を区と交通管理者において行ったところでございます。先日、交通管理者から現場実査の結果について区に情報提供がございまして、横断歩道設置に向けた調整に入ると伺ってございます。当該横断歩道を設置するためには道路改良工事が必要なため、設置時期は未定と聞いてございます。
区といたしましては、誰もが安全に御利用いただける場所となるよう、引き続き当該横断歩道の設置に向けて関係所管と連携し、取り組んでまいります。
以上でございます。
それぞれしっかり進めてください。
終わります。