2013年都議選での勇退について
2012年11月15日 日本共産党東京都議会議員 たぞえ民夫
私は、2013年7月の都議会議員の任期満了をもって、都議会議員の職を退任することとしました。今年6月の都議選挙では、日本共産党前世田谷区議会議員の里吉ゆみさんを私の後継者として、議席の確保・継続のために力を尽くすものです。 |
バトンタッチめざしてがっちり握手 |
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私は、今年6月の健康診断で、食道内にガン細胞が発見され、9月に慈恵大病院で食道がんの摘出手術をおこないました。手術の結果、がんは98%は摘出されましたが、食道の血管内にがん細胞がのこっている可能性が手術後の検査で明らかになりました。
そのため、慶応義塾大学病院に転院し診察とともに、CI、МRI、CT、エコ、超音波、血液採血、放射線、肺機能、レントゲン、内視鏡による食道・胃、大腸検査など、色々な検査をおこなった結果、手術によって食道を切除することで診療をすすめてきました。
集中手術後の集中治療室の私 |
そして、12月17日入院、12月21日に食道の全摘手術をおこない、1月末退院で入院期間は40日でした。
手術は約10時間という長時間になり、手術後の身体的負担が大きく、合併症や後遺症など危険性がありました。また、体調管理や呼吸訓練、栄養管理、リハビリ訓練など、術後の健康管理もたいへんでした。
これらの期間は、患者の病状や体力などによって異なりますが、退院後の議会活動や、6月の都議選にむけた諸活動と、復帰にむけて、元の生活にもどるには、軽めの仕事でも手術後の4月、体を多少使う仕事でも5月と一般的に言われています。
私は、現在63才になりますが、激戦をたたかいぬくためには人一倍の体力と活動が必要です。次期当選した場合でも、その後の4年間にわたって激務にたえて身体が持つのかと言う心配を持つものです。
こうした経過から、治療に専念し、1日も早い健康回復のために、次期6月の都議選での立候補を辞退することにしたものです。 |
5月11日 世田谷演説会
安倍政権の危険な暴走にストップをかける代表
区民の願いつらぬける人
日本共産党の里吉ゆみさんを都政に
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5月11日、世田谷区民会館ホールで開催した日本共産党演説会には雨の中800人が参加し、目前の都議選、参院選勝利に向けた決意を固め会いました。
私は演壇に登板して、闘病のため7月の任期満了をもって都議会議員を退任することを報告し、「4期16年、みなさまからのあたたかいご支援に心から感謝申し上げます」と述べました。
そして、都議会の「オール与党」が高齢者を狙い撃ちにして、寝たきり高齢者への福祉手当や高齢者医療費助成を廃止し、シルバーパスを全面有料化したことを厳しく批判しました。
知事提案に100%賛成した自民党・公明党、公約を裏切って99、5%賛成した民主党、大日本帝国憲法の復活を求める維新の会と、みんなの党を告発しました。
さらに「これらの与党が伸びても都政のますます悪くなります。悪政と対決して建設的提案で都政を動かしてきた日本共産党を伸ばして下さい。私の後継者、里吉ゆみさんにこれまで私に託していただいた都議会の議席をなんとしても引きつがせて下さい」と熱烈に訴えました。 |
── 保育園ふやして ──
都有地の活用で増設に応えよ
財政委員会で財務局に求める |
3月の財政委員会で「認可保育所の増設は待機児童解消のためにも緊急の課題」「保育所整備の促進のために、都有地を管理する財務局として福祉インフラ事業をどう改善するのか」と私は、都の姿勢をただしたことに、財務局は「都庁内で利活用する予定のない未利用地都有地については、保育所整備を支援していく」と答えました。 |
区内の都有地を使って認可保育園を |
予算特別委員会での共産党の質問に都は、都内では保育園に活用できる500平方メートル以上の未利用地の都有地が財務局だけで123カ所あることを明らかにしました。
そのなかでも最大規模の一つが、廃止になっている区内の旧玉川高校の跡地です。現在は、私立高校の改修工事のため2年間グランドを貸し付け、公文書館の建て替えにともなう仮庁舎に使われています。
今後は世田谷都税事務所と、世田谷税務署の合同庁舎をつくるまでの期間五年間は、仮設庁舎利用が決まっています。
500u以上の都の未利用地 |
財務局 |
123か所 |
交通局 |
20か所 |
水道局 |
25か所 |
下水道局 |
16カ所 |
合計 |
184か所 |
私は、「5年後に仮庁舎が終了した時点で、都と区が利用する見込みがない場合であっても、将来利用する可能性があるかもしれない。区民とっても貴重な公共用地であることから、長期的な行政需要も見込んで、長期間保有し続けるなど、民間への売却には慎重な姿勢が求められていると思うがどうか」と追及すると「玉川高校跡地の利活用は現在検討中」と答えました。
保育所待機児童は都内では2万2千人、世田谷でも2600人にのぼっています。解消はまったなしです。この間、区民の声と共産党区議団の提案で28カ所の保育所増設に着手しました。国有地や都有地、UR用地の活用で、入所できない子どもたちは1人も残さない政治をつくりましょう。
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都民の暮らしによりそう都政を
消費税引き上げ旗振りの都税条例改正に反対 |
私は3月19日の都議会財政委員会で、地方消費税の引き上げをめざす都の姿勢をただし、都条例の改正の見直しを求めました。
消費税8%への増税実施を国が決めるのは9月ごろとされています。にもかかわらずその半年前に、都が地方消費税率を2014年4月から引き上げる都税条例改正案をあえて今回の定例会に提案したことを批判しました。
いま、円安によって電気・ガス料金や小麦などの諸物価が上がる中での引き上げは「拙速であり自治体が消費税の引き上げの旗をふることになりかねない」「増税条例の条例改正は見送るべきだ」と強く求めました。
また、来年4月から8%に増税されれば、都に入ってくる地方消費税の増収額だけでいくらになるのかとの質問に、都側は約2343億円になると答弁しました。この増税分の額は、暮らしも営業も大変な都民のふところから入ってくるもので、弱者に大きな負担になると、批判しました。
消費税の内、東京都に入ってくる地方消費税(年間) |
5%現行の年間 |
3347億円 |
8%増税の年間 |
5690億円 |
10%増税の年間 |
7364億円 |
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ガン手術で回復の方向に |
昨年秋以降、私は、健康診断で発見された食道がんの摘出手術を2回にわたっておこない、いずれも全摘は成功しました。1ヶ月半の入院後、いまは静養をかさねながら、通院して治療にがんばり、1日1日元気を取り戻しつつあります。みなさんには大変ご心配おかけしております。 |
新東京丸で海から東京を見学 |
5月14日、地域の道路を考える人々が企画した東京見学会が開かれました。総勢30人をこえ、一時間半、海上から東京の開発の姿を勉強しました。私も参加し交流しました。この船舶は、20人以上ならば東京都港湾局が無料で提供しています。今回は私が仲介して、企画が進められました。 |